Happy-Sakura

コスメ、スキンケア、グルメ、スポーツ、ライフスタイル。いろんな好きなコトやモノをご紹介。

モーリシャスが大変

世界で最も美しい島国の一つとされているインド洋に浮かぶ自然に恵まれた真っ白な砂浜が素敵なモーリシャスで8月に起きた座礁事故で、その後の重油処理がままならず環境汚染がますます深刻になっています。
f:id:Happy-Sakura:20210729161157j:plain
こういったニュースを聞くたびに人間の罪深さを感じます。

モーリシャスは東京都とほぼ同じ面積を持ちますが人口は127万人。毎年ここへ人口以上の130万人の観光客が訪れるのですから観光国家とも言えます。

座礁事故が起きたタイミングは希少な生物も多数生息しており、重要な湿地保全を定めた国際基準「ラムサール条約」登録が3ヶ所も設定されているほど環境保全が進められてるさなかの出来事でした。なんとも皮肉なことです。

更に皮肉なことは挫傷した貨物船「WAKASHIO」は日本の長鋪(ながしき)汽船が所有し商船三井がチャターしていたもの。

流出した重油は1000トンを超えているとみられ、その半数近くを2週間すぎまでに回収したようですが、すでに汚染されてしまった沿岸部の生体には深刻なダメージを与えており、最も深刻なのはマングローブへ与える影響です。
f:id:Happy-Sakura:20210729163149j:plain
マングローブモーリシャスの自然を守る守護神のような役割で、油が付着したままだと半年で枯れてしまうそうなのです。

こういった深刻な事態に世界各国も支援の手を広げていることが一筋の光です。

フランスはかつての宗主国であったこともあり、オイルフェンスをはじめ救援物資と専門家の派遣を決めていますし、日本からは13人の調査団がすでに現地入りし環境汚染状況と対策を進めています(まあ、当事国だから当たり前ですが)。

今回の事故原因の究明で厄介なのは船の所有と運用は日本ですが、船長はインド人で副船長がスリランカ人であり(この二人はすでに逮捕済み)、スリランカ人とフィリピン人からなる18人の乗組員であること。

原則として船の責任は圧倒的に船長ということになりますが、本来の航路である広大なインド洋からなぜこんなにモーリシャスに近づいてしまったのか?細かい調査が望まれます。

一日でも早く、元の自然環境に戻る日を願ってやみません。